次世代電力変換回路に適した,表面弾性波(SAW)を用いたゲート駆動回路を提案した.本提案法は,SAWフィルタを用いることで高温動作と信号多重化が可能となるため,次世代ワイドギャップ半導体素子の高温動作利用と,信号多重化によるマルチレベルインバータへの適用できる.得られた研究成果は次の通りである. まず,提案システム用の送・受信器の設計を行った.次に,提案法に適したSAWフィルタを設計・作製し,低い遅延時間と耐電圧特性との両立を図れた.さらに,作製した4chのSAWフィルタを用いてゲート信号伝送を行い,単相3レベルインバータの動作を確認した.以上の結果より,本提案法の有効性を実証した.
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