撥水性は液体と固体の表面自由エネルギーの関係性の発現であり、電力設備からナノテクノロジーまで表面物性を用いた材料劣化診断や物性活用の鍵となる計測指標である。主に水滴の固体面への接触角で評価されている。この撥水性を計測機器を試料面に非接触で計測可能とすることで、各種物性値との同時計測が可能となり、材料劣化診断技術の革新に貢献できた。 特に大震災後には電力設備の耐震性等の観点から本研究の重要性が注目され、研究期間にまとめた2つの技術報告が共に電気学会から賞を得ている。更には新しい撥水性維持能力計測技術の国際的な検討や社会基盤材料であるコンクリートの劣化診断への研究成果の応用が現在進みつつある。
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