膨大な組み合わせの中から1つの解を特定する方法として、DNA塩基配列を演算素子に利用する並列計算手法がある。本研究では①電子回路中の任意の座標に、任意の塩基配列DNA断片を配列する手法の要素技術を確立することを目的とした。DNA断片は、その特性として1塩基の違いで特定のDNAを認識する機能が備わっている。そこで基板上に配列したDANが認識したDNA断片を、電気信号で取り出すことができるようなデバイスの開発の要素技術を確立した。このような要素技術を基に、②DNA並列計算で得られる複数のDNA断片から、特定の解を判定するDNA並列計算素子の基本設計を行った。
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