システムLSIの高位レベル合成に関する研究開発を行った。まず、スケジューリング問題では、動的電力最適化問題に対して数理計画法とグラフ理論の組合せによる手法を提案した。漏れ電力最適化では、上記手法の一部修正と後処理の追加による手法を提案した。いずれの問題でも、ほとんどの問題で最適解を得た。ポート割り当て問題では、部分解空間を考慮した局所最適解の回避手法、処理時間の短縮手法を提案し、すべての評価データについて最適解を得た。3次元LSI用TSV割り当問題では、階層設計手法により、解の品質を低下させることなく、問題の規模を削減する手法を提案し、従来手法にくらべ計算時間を約1/38にする結果を得た。
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