成型直後のプラスチック部品(以下ワークと呼ぶ)は光沢があり鏡面的であるため、出荷時の外観検査は人による目視検査が行われている。目視検査ではワーク表面に映った天井灯の鏡像周辺が欠陥が見えやすいことを利用している。本テーマではこの原理を利用した外観検査に取り組んだ。 ここでは、天井灯に対応する平面ディスプレイ上に縞模様パターンを表示し、ワーク面上での縞模様パターンの鏡像を撮像して欠陥を検出した。この縞模様パターンは、欠陥を見やすくするには有益であるが、画像処理での欠陥判定では逆にノイズとなるため、これを除去するフィルターを施して欠陥のみの検出を行った。実験により本手法の有効性を確認した。
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