本研究の目的は,レーダの距離分解能の向上と探知距離の増大を実現するパルス圧縮技術で用いられる符号として,サイドローブの小さな符号を見出すことである.本研究では,これまでに提案した圧縮パルスを複数のサブパルスで構成する幅広パルス圧縮符号について,符号長の長い符号を見出すために符号探索アルゴリズムの検討を行った.計算機を用いた探索の結果,従来符号と比較してサイドローブの小さな提案符号を見出すことができた.また,発見した符号のドップラー周波数特性についてシミュレーションにより評価を行い,提案符号の有効性を明らかにした.
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