基材表面の防汚コーティングに対する期待が建築、エレクトロニクス、自動車など多分野において高まっており、基材の種類や形状に制約が少ない、汎用性の高い超撥油表面作製技術が求められている。 そこで本研究では、表面張力22mN/m程度の液滴をはじく(接触角150°以上)超撥油性表面をウェットプロセスにより作製し、耐久性の向上を目指した。そして、撥油膜(固体)―液体界面の濡れに関して、(1)固体表面のCassie状態からWenzel状態への転移現象およびその物理的化学的要因 (2)撥油膜―基板の接着および剥離現象(3)油滴の温度、圧力と表面濡れ性変化 という3つの現象を解明した。
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