六方晶金属はすべり系が制限されているため冷間成形性が悪くマグネシウム合金の展伸材は利用が制限されている.成形性の改善には底面集合組織のランダム化必要とされるため,繰返し曲げ加工をAZ31マグネシウム合金に実施した. 対称曲げに比べて上下ロールの径が異なる非対曲げは焼鈍し後に高い成形性を示した.EBSD解析により連続非対称曲げ加工することで{0001}底面集合組織が弱化されRD方向へランダム化される傾向が確認でき,板厚中心部においても双晶変形が多く発現させることができるため180℃で12時間焼鈍しすることで,加工前の板厚中心硬さを維持しつつ,成形性の向上を図ることが出来た.
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