洋上風力発電に用いる浮体式風車の新しい係留方式に関して研究が行われた。従来型のチェーンだけを用いた係留は力の作用方向に制約があり、係留保持力を姿勢安定に有効に生かせていない面があった。そこで本研究では化学繊維索と中間ブイを組み合わせた複合係留方式を提案し、その有効性について確認を行った。 数値シミュレーションにより有効性を検討したある係留方式について、3Dプリンタを利用して縮小模型を製作し、大型の実験水槽内で風と波が併存する現実の運転状況に近い状況を与えて実験が行われた。その結果、提案する係留方式は有効に機能することが確認された。
|