低投入持続型農業に適した耐性品種の育種に向けて、ゲノム全域に渡る3000以上のDNAマーカー情報が利用可能な日本のイネ集団112品種を用いたゲノムワイド関連解析(GWAS)を行った。18年以上連続で無肥料無農薬で使用してきた水田でイネ集団を栽培し、バイオマスや収量に関係する形質を調査した。GWASにより、2014~16年の3ヵ年で共通して有意差の観られたゲノム領域を特定することができた。大きな品種間差のみられた穂数については、組換え固定後代によるQTL解析も行った(2015~16年)。その結果、作染色体7に2ヵ年共通でLODスコア4以上で寄与率20%のQTLを検出することができた。
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