日本の温暖地域に自生するシマサルナシ(A.rufa)とキウイフルーツ(A.chinensis)との種間交雑品種の環境ストレス耐性を調査した。種間交雑品種は、休眠打破の低温要求が少なく、夏季の高温遭遇後の葉やけ発生が極めて少ないことが示された。種間雑種では、高温、乾燥、湿潤のいずれのストレス条件下においても、葉やけの発生が少なく、光合成活性を保った。シマサルナシとキウイフルーツとの交雑品種は、シマサルナシに由来する広い環境ストレス耐性を有しており、温暖地域での栽培普及や今後の育種計画での活用が有用と考えられた。
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