本研究では、オオムギ根の高親和性硝酸輸送系を構成する2つのタンパク質(HvNRT2.1およびHvNAR2.3)の相互作用について、組織細胞生物学的に明らかにした。まず、2つのタンパク質は根の皮層における最も外側の細胞層の細胞膜に存在していることを明らかにした。続いて、HvNRT2.1とHvNAR2.3が細胞膜上で相互作用することをBiFC法で明らかにした。さらに、2つのタンパク質をタマネギ表皮細胞で個別に発現させたところ、それぞれのタンパク質単独では細胞膜に局在できないことを明らかにした。以上の結果より、両タンパク質が細胞膜に局在するためにはお互いの存在が必要であることが示唆された。
|