多様な森づくりが世界的に指向されている一方で、大面積を一度に伐採・更新する「皆伐方式」が一般的である。本研究では、小面積の伐採面を分散させる「帯状・群状択伐方式」に着目し、次の結果を得た。1)植栽木の良好な成長を維持するために最低限必要な群状伐区のサイズは、スギで2500m2、ヒノキで900m2であり、スギの帯状択伐の場合は保残木の樹高程度の帯幅が最低必要である。 2)スギ林の場合、高頻度(回帰年10年)で0.2haの伐区面積で群状択伐を実施することで、木材生産機能が維持された択伐林業が可能である。
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