2012年、中東呼吸器症候群(MERS)の原因としてMERSコロナウイルス(MERS-CoV)が報告されて以降、血清学的手法による患者血清中の抗体測定および、動物からヒトへウイルスの感染源の調査が行われてきた。本研究では、VSVシュードタイプを用いたハイスループットなウイルス中和抗体測定法を開発した。さらにMERS-CoVのS蛋白質に対するモノクローナル抗体を作製し、これを用いた競合ELISA法を開発した。本研究で開発したVSVシュードタイプによる中和抗体測定法および、競合ELISA法はMERSの血清疫学に有用である考えられた。
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