研究課題
基盤研究(C)
腎移植術後早期にCYP3A5の遺伝子型が欠損型の患者では、免疫抑制薬であるタクロリムスの血中濃度が一過性に上昇することが明らかとなり、その要因としてインターロイキン-6を介したCYP3A4発現量の低下が関与している可能性が示唆された。一方で、臓器移植患者における免疫抑制薬の体内動態の個人差に有意な影響を及ぼすマイクロRNA(miRNA)を同定することができず、miRNAを指標として個別化薬物療法の実現に向け、今後さらなる検討が必要である。
医療薬学