申請者らは、miRNAが動脈硬化症発症のマーカーとなり得るかどうか検討するため、臨床血液サンプルより単離したmiRNAをマイクロアレイを用いて解析することで、動脈硬化発症の初期段階に特異的な分泌型miRNAの候補を得た。本研究では、ヒト臍帯静脈内皮細胞HUVECを用い、種々のサイトカイン類を用いて炎症状態を惹起することで、候補miRNAの発現を検討した。さらに、定量PCR法によるmiRNAの検出方法について、miRNA抽出法や反応条件の検討を行った。現在我々は、これらの得られたmiRNA候補のスクリーニングおよび機能解析を進めている。
|