HTLV-1のTaxの発現は、多くのATLL細胞では低下しており、Tax-specific CTLの存在の有無とATLLとの関連ははっきりしていない。また、FoxP3の発現が見られることより、抑制性T細胞由来と考えられているが、抑制性の機能についてはまだ確定されていない。今回、Tax-specific CTLとFoxP3の発現の関連をATLLのリンパ腫において研究を行ったところ、一部の症例で、ATLLのリンパ節病変内にはTax-specific CTLが認められた。また、Tax-specific CTL数はFOXp3陽性の症例では優位に低く、FoxP3による免疫抑制の関与が考えられた。
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