腸炎ビブリオのエフェクタータンパクVopQはマクロファージのインフラマソームによるカスパーゼ-1の活性化を阻害する。その機序を明らかにするために、VopQの宿主細胞内標的分子の探索およびオートファジー誘導とインフラマソーム活性化阻害との関連について検証した。結果として、VopQの宿主細胞内標的分子は細胞接着因子Afadinが候補にあがったが、マクロファージ内での相互作用は認められなかった。また、オートファジー誘導との関連について、研究期間中に十分な検証が得られなかったが、貪食細胞特異的に発現するATG5コンディショナルノックアウトマウスが出来たので、今後の研究での活用が期待できる。
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