”生きているが培養できない”(VBNC)状態にしたコレラ菌を培養細胞と共培養し培養可能状態に転換する系を構築した。さらにこの転換因子をHT-29細胞より精製したところ、カタラーゼであることを明らかにした。次にVBNCコレラ菌にカタラーゼを添加して培養可能に転換する系を構築し、VBNCから培養可能へ転換する際の経時的遺伝子発現の解析をRNAマイクロアレイにより試みた。1回目の解析では候補遺伝子が多すぎたため、カタラーゼ非添加の陰性対照も同時に解析し数の絞り込みを図ることとした。しかし陰性対照でも必ずある程度の転換が起こるため、その原因を調べたところ、遠心による菌の濃縮であることがわかった。
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