移植医療の発展と日本の移植法改正に伴い再臓器移植が増加しつつあるが、生体ドナーが中心の日本では、インフォーマントを見出すことが困難を極め、現時点までインタビューに応じてくれた再移植者は2名ー1名は再再々移植待機者となっていた。インタビューに至らない複数の再移植者から情報を得ることは出来たが、調査の結果、再移植が通常医療化しつつあり、再再々移植待機者の増加や再移植を特別視しない傾向になりつつあった。一旦移植を受ければ一生移植が続くことが現実化しつつあり、移植者の移植人生は臓器移植医療の新たな問題として問われなくてはならない現実に直面した。特に臓器別の今後の継続調査の必要性を強く認識するに至った。
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