研究課題/領域番号 |
26460609
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
山口 悦子 (中上悦子) 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (60369684)
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研究分担者 |
村尾 仁 大阪医科大学, 医学部, 特別職務担当教員(准教授) (00278540)
糸井 利幸 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10264780)
森本 玄 京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (60411310)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 患者安全教育 / 芸術 / デザイン / 安全文化 / 学習 |
研究実績の概要 |
今日、患者安全では事故から学び改善する態度を、組織的に奨励すべきであることが強調されているが、そのような態度や文化を醸成するために効果的な教育は確立された方法が少ない。事故からの学びを継続的な改善活動へと発展させる「学習する組織」作りには、職員の主体性や創造性の育成も要求される。そこで本研究は、職員が協働的・主体的・創造的に患者安全の課題に取り組む態度や能力を培う学習支援の一つとして、芸術の患者安全教育への応用可能性を探索するものである。また、芸術的手法を応用した教育プログラムを多施設で協力して開発・実施し、これらの芸術を応用した患者安全教育プログラムが安全文化に及ぼす影響を検討した。本研究では、各施設において患者安全教育のニーズや安全文化の調査を実施し、並行して、美術・建築・デザイン・音楽・演劇・パフォーマンス・文学・映像・メディア等あらゆるジャンルの芸術の手法を計画に合わせて導入しながら、成人学習理論に基づいた教材および教育プログラムを各施設1式ずつ開発した。作成されたプログラムは、各施設で実施し、評価のためのデータを収集した。さらに互いの施設で成果物を紹介・共有し合うシンポジウムを開催した。平成29年度は、研究最終年度として、研究成果の取りまとめと論文化、海外での研究成果の紹介、報告書の作成を行った。作成した3つの教育プログラムは、他施設でも使用できるようにガイドラインとして取りまとめ、報告書に掲載した。
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