術前化学療法を施行した乳癌症例の病理組織切片を用いて、癌幹細胞マーカーのABC トランスポーターBCRPの蛍光免疫染色及び高感度定量化を行い、BCRP蛋白量が予後とどのように関連しているかを検討した。術前化学療法前の針生検検体を用いてBCRP nano patho scoreと臨床病理学的因子との比較検討行った結果、悪性度の指標となるKi67とBCRP nano patho scoreの相関係数は0.623と有意な相関を認めた(p=0.023)が、再発の有無について有意な相関は認められなかった(再発群:11.3-24.0、無再発群:8.8-15.6、p=0.317)。
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