現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
p53が発現していると報告された卵巣腫瘍由来のOVK-18、副腎髄質由来のGOTO、乳癌由来のMCF-7、腺癌由来のLOVO、副腎髄質由来のNH-12、子宮内膜癌由来のHEC-151、HEC-108、HEC-265を細胞バンクより入手し、Cablesとp53の発現スクリーニングをウエスタンブロット法でまず行った。 その結果OVK-18, MCF-7ではCablesの発現が無く、GOTO, LOVO, NH-12, MCF-7,HEC-151、HEC-108、HEC-265ではCables発現が確認できた。ついでCablesの発現ある細胞でp53の発現量を確認したところ、文献やデータベースではp53発現細胞とあるはずが、GOTO,LOVO, NH-12, HEC-108ではp53発現を確認出来ず、子宮内膜癌由来のHEC-151、HEC-265でのみ両方のタンパクを確認できた。 そこで、特にp53の発現が高いHEC-151とHEC-265を用い、Cables発現プラスミドを導入し、p53の修飾について確認を行った。多数あp53の就職の中でもアポトーシスに関与するリン酸化部位であるアミノ酸配列46番目のセリン(Ser46)のリン酸化に着目したが、ウエスタンブロットではp53量の変化及びSer46リン酸化量の明確な上昇につき、安定した再現性をまだ得てない。細胞が異なるものの、予備実験では明らかなSer46リン酸化を確認しており、現在はウエスタンブロット法の条件を変更するなどし、Cablesが要因のp53の修飾部位を再度確認中である。
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