我々のCT撮影による腹部内臓脂肪に関する前向きコホート研究における対象者で追跡が完了した967名に対して登録時血清の全脂質構成脂肪酸分画24種類を測定した。 横断的に登録時血清の全脂質構成脂肪酸分画と生活習慣病や脂肪分布との関連性を多変量解析にて検討した。パルミチン酸が高値であるほど2型糖尿病の有病は増加した。男性では、ジホモ-γ-リノレン酸は腹部皮下脂肪面積や腹部内臓脂肪面積と正の関連性を認めた。縦断的に全脂質構成脂肪酸分画と生活習慣病の発症との関連性を多変量解析にて検討した。オレイン酸が高値であるほど2型糖尿病の発症は増加した。
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