臭素化難燃剤テトラブロモビスフェノールA(TBBPA)による乳幼児食品汚染実態の解明並びに内分泌攪乱作用のモニタリング法の構築に成功した。乳幼児食品として乳幼児用食材及び母乳を用いてTBBPAの汚染実態を調査したところ、食材よりも母乳でTBBPAが高濃度であった。その母乳にはTBBPAの代謝物と推定されるトリブロモビスフェノールAが検出され、代謝物モニタリングの重要性を指摘した。また、血中ステロイドホルモン(17種;アンドロゲン4種、エストロゲン3種、プロゲスチン3種及びその代謝物7種)をモニタリングすることで、生体の微弱なシグナルを高感度に確認することを可能とした。
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