2004年に導入された、臨床研修制度の影響により、医師数の偏在が加速したといわれている。医師数の少ないことにより、住民の健康に悪影響がある場合、この偏在を調整する必要がある。特に、医師不足が深刻とされている小児科、および、医師数が飽和しているというマスコミからの報道があった眼科に焦点を絞って検討した。小児科医師数が多い地域は、乳幼児死亡率が低く、予防接種率が高いことを示した。 眼科医以外の医師数が10%以上増加しているのに対し、眼科の増加率は4%弱であった。さらに、臨床研修制度導入後、眼科医以外の医師が偏在する傾向があるのに対し、眼科医は導入前後とも眼科医の偏在が解消される傾向であった。
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