家屋建材の燃焼ならびにガソリンや灯油などの暴露により吸引される揮発性炭化水素の血液中の濃度を推定可能な新しいNAGINATA-GC/MSスクリーニング法を開発した。続いて生体試料中のシアン化物、チオシアン酸塩ならびにアジ化物の簡便で信頼性の高い定量法を確立し、これをデータベースに登録することで、危険な毒物を所持しなくてもシアン化物とアジ化物の暴露程度が分かる画期的な方法を開発した。さらに、犯罪目的でしばしば用いられる微量の催眠鎮静剤を含む161種の薬毒物の、LC-MS/MSによる定量的スクリーニング法を開発した。本法は多機関に導入され、焼死体の死因・火災原因を判断する上で成果をあげている。
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