Poly(I:C)の経鼻投与により作成したウイルス性気道炎症モデルマウスに、瀉白散煎剤(SHS)、含有成分のリクイリチゲニン(LG)またはモルシン(MOR)を経口投与したところ、Poly(I:C)により上昇した肺の炎症性サイトカイン、好中球マーカー、好中球ケモカイン及び受容体のmRNA発現量は、SHS投与により減少し、LGやMORにも同様の作用が認められた。また、Poly(I:C)の添加によりヒト気道上皮細胞で増加した炎症性サイトカイン、好中球ケモカインのmRNA発現量は、SHSの添加により減少した。LGやMORにも同様の作用が認められたことから、これらが活性成分の一部であることが示唆された。
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