1型自己免疫性膵炎(AIP)の病因・病態形成機序およびIgG4 産生制御機序を解明することを目的として、患者および動物モデルを用いて、(A) 病態抑制因子と(B)病態促進因子についてそれぞれ免疫学的・分子生物学的に検討する。(A)では免疫制御機能を有する制御性B細胞(Breg)、免疫抑制性自然免疫系細胞とIL-10分泌の関連性について検討する。(B)では、病態形成におけるIgE依存的慢性アレルギー炎症 (IgE-CAI)の可能性について自然免疫系細胞(特に好塩基球/肥満細胞)の活性化とIgG4産生の関連性について明らかにした。
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