研究課題
初年度は当院および共同研究施設にて入院または通院中の慢性心不全(CHF)および誤嚥性肺炎患者におけるサルコペニアの病態把握を行うためのコントロールデータの収集を行う。一般採血検査、胸部Xp、心エコー、心臓カテーテル検査、胸部CTなどにより、心不全の有無および重症度、誤嚥性肺炎の有無を評価を行っている。栄養・QOLの評価については、栄養摂取状態の評価、PG-SGAやFFQなどを用いた客観的評価およびFACTなどのQOL指標を用いた患者QOLの評価を行い、QOLの評価指標にはFACT-Gと臓器別のFACTの両者を併用して用いる。栄養素については、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸(n3(EPA・DHA)・n6 不飽和)、コレステロール、食物繊維、葉酸、蛋白、炭水化物、及び総エネルギー摂取量などを評価している。悪液質の評価としては、modified Glasgow Prognostic Index(mGPS)を用いている。さらに、IL-6やTNF-αなどの炎症性サイトカインおよび急性期反応蛋白である高感度CRPなどの測定を行う予定であるが、現在まだ実施できていない。また、体組成分析による評価として体組成分析装置(Inbody)を購入し、骨格筋量などの体組成の測定を行っている。初年度は上記評価項目をスムーズに行うシステム作りが中心となり、具体的なデータとしての研究成果は未だ得られていない。
3: やや遅れている
体組成計の購入に時間を費やし、開始がやや遅れたため。また、コントロールデータ収集のためのシステム作りに時間を要したため。
自施設と他施設でのデータをまず整理することによりコントロールデータを確実にし、介入のステップへと進む予定である。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件)
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