• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

胃食道逆流症による咳嗽機序:食道粘膜のTRPV1発現と神経原性炎症の関与

研究課題

研究課題/領域番号 26461165
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

竹村 昌也  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30378707)

研究分担者 新實 彰男  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30252513)
久保田 英嗣  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30405188)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード慢性咳嗽 / 胃食道逆流症 / TRPV1 / 神経原生炎症
研究実績の概要

咳の機序には不明な点が多い. 原因や病態とは無関係な非特異的鎮咳を目的とする中枢性鎮咳薬は副作用も多く, また慢性咳嗽患者において無効のことが多い. 従って咳嗽のメカニズムを解明し, 末梢性にピンポイントに作用するような治療薬を開発することは極めて重要である. GERDによる慢性咳嗽患者の食道粘膜組織においてTRPV1の関与, 神経原性炎症の存在を調べる。

本研究の研究計画書は正式に学内の倫理委員会に承認され、現在症例集積中である。現在までに3例のGERD咳患者が本研究にエントリーされ、食道粘膜生検を実施している。うち1例は胃癌が検出されたため脱落例となった。2例の食道粘膜は明らかな食道炎所見なく非びらん性であった。食道粘膜組織を採取し、後のTRPV1発現評価のため凍結保存している。また、同対象者より喀痰上清や血漿のSPの濃度測定を行い、検出および評価可能であることを確認している。今後、症例数を増やして検討を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

咳を有するGERD患者は呼吸器および消化器内科外来に受診するため消化器内科医の協力が必要である。倫理委員会への書類作成、承認および消化器内科医との打ち合わせなどにやや時間を要したが、現在、双方の連携が円滑に図られており、対象者のエントリーも順調に増えつつある。

今後の研究の推進方策

TRPV1の発現をタンパク質および遺伝子レベルで評価する. 食道粘膜の免疫染色においてSPおよびCGRPの発現を共焦点顕微鏡を用いて評価する. これら基礎データと患者背景や血液データ, GERDスコア(FSSG, GERD-Q), レスター咳問診票, プロトンポンプ阻害剤治療効果との関連について検討を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

消化器内科医との研究計画の確認・打ち合わせやIRBの承認などにやや時間を要し、研究開始時期がやや遅れたため。

次年度使用額の使用計画

研究は開始しており、検体採取を進め、順次試薬など購入予定である。

URL: 

公開日: 2016-05-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi