アンジオテンシンII DNAワクチンをSHRに投与し、無投与群と共に長期観察を行った。また一部の個体は投与半年後に解剖し、心臓、腎臓等の組織解析を行った。その結果、ワクチン群で血中アンジオテンシンII濃度の低下などが認められた。またワクチン群のHE染色で肝臓や腎臓に病理学的所見を認めなかった。これらの結果からアンジオテンシンII DNAワクチンの投与は長期的な影響として、免疫反応による有害な作用が認められないこと、降圧に伴う臓器保護効果が認められることなどが明らかとなった。これらの結果をまとめ、Hypertension誌に論文発表を行った。
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