研究課題
基盤研究(C)
パーキンソン病(PD)の病理学的特徴はLewy小体であり、その主たる構成成分はα-シヌクレイン(αS)蛋白凝集体である。我々はPDの生体脳内におけるαS蛋白凝集体の可視化を[11C]BF-227 PETを用いて検討した。PD患者群は正常者群と比較して、中心前回、中心後回で有意に集積亢進を認めた(p<0.05)。また、PD患者の経時的変化では、扁桃体、前帯状回、島、淡蒼球などで有意差をもって集積亢進を認めた(paired t-tests, p<0.05)。[11C]BF-227 PETがPDの病期進行や治療効果の判定としてのサロゲートマーカーに成り得る可能性が示唆された。
神経内科