筋萎縮性側索硬化症の患者にインフォームドコンセントを得たうえで運動神経の軸索興奮性特性測定を行い、同時にALS患者から体液(血液・髄液)の採取を行った。運動神経軸索興奮特性を安定的に測定できた連続50例を対象とし解析を行ったところ、持続性Na+電流の増大所見と早期からの脱分極所見は既知の危険因子とは独立に、それぞれ予後の有意な悪化に結びつくことを、既報とは独立したコホートで確認した。またさらにそれらの指標が既存の予後指標と相関することを見出した。さらにそのうちの20例を対象とし体液中のmiRNAを測定し、その結果を運動神経軸索興奮特性の指標と比較した。
|