膵ラ氏島機能制御機構における膵由来インクレチン分泌の生理的意義の解明

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 26461350
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 川崎医科大学
• 研究代表者: 加来 浩平 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10116709)
• 研究協力者: 中島 弘二 ; 木村 友彦 ; 蛭川 英典 ; 岡内 省三 ; 小畑 淳史 ; 金藤 秀明 ; 重藤 誠 ; Rorsman Patrik
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 糖尿病 / 膵ラ氏島機能 / 膵灌流 / 膵インクレチン / 膵α細胞 / GLP-1 / GLP-1受容体 / autocrine作用

研究成果の概要

膵GLP-1の生理的意義解明のため、ラット膵単独灌流と膵ラ氏島免疫染色を施行し、糖尿病GKラットα細胞からのGLP-1分泌亢進、GLP-1R発現、Exendin-4刺激によるGLP-1の分泌亢進、cAMP依存性インスリン分泌亢進を確認した。またGLP-1, GLP-1R, endosome markerの３重染色よりGLP-1/GLP-１Rのendosome形成を明らかにした。以上より、糖尿病膵ラ氏島細胞でのautocrine作用によるGLP-1Rシグナル増強機構の存在が示唆された。非糖尿病ラットでは同様の機構は存在せず、糖尿病の膵ラ氏島機能不全に対する組織修復機構である可能性が想定された。

自由記述の分野

医歯薬学