Lect2ノックアウトマウスにおける骨形態計測を行い、野生型マウスよりも骨量が減少していることが分かった。血清中の骨代謝マーカーを調べると、破骨細胞活性化マーカーTRAP5bの上昇がLect2 KOマウスでみられた。細胞レベルでも破骨細胞では、Lect2添加によってマクロファージから成熟破骨細胞への分化が抑制されることが分かった。骨芽細胞では分化段階には大きな影響がみられなかった。しかしながら、卵巣を摘出した閉経後骨粗鬆症モデルでは、野生型とLect2 KOマウスの骨量減少の程度に差は無かった。2年間飼育した老化マウスでは骨量と共にLect2が減少していることが分かった。
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