研究成果の概要 |
アナモルシン(Anamorsin, AM)の細胞内鉄代謝への関与の報告はあるが、生体内鉄代謝への関与は不明である。Cre-loxP systemを用いたAM遺伝子コンディショナルノックアウトマウスを作製し、AMの生体内鉄代謝における機能解析のため、Alb-Cre Tgマウスと交配し、肝臓特異的AM欠損マウスを作製したところ、肝臓の組織像で、肝細胞の核の肥大化と、一部の細胞に核内封入体を認めた。細胞質には何らかの物質(特定はできていない)の蓄積像を認め、AMが何らかの物質の代謝に関与している可能性が示唆された。物質としては、グリコーゲンや鉄などの可能性を疑っており、今後、明らかにする予定である。
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