自己免疫疾患の難治性病態では新たな治療法が必要とされている。自己抗体産生細胞を直接標的とした治療は、最も理想的な治療法となりうる。全身性エリテマトーデス(SLE)でCD180(RP105)陰性B細胞が抗dsDNA抗体などの自己抗体を産生し、その主体は形質芽細胞(プラズマブラスト)であることを発見した。本研究では難治性自己免疫疾患と類縁疾患において形質芽細胞を標的とした治療法の端緒となる免疫異常を検出した。自己抗体産生形質芽細胞を標的とする治療法の開発は世界初の試みで、新たな治療法の開発につながる可能性がある。
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