研究課題
基盤研究(C)
ヒトパレコウイルス3型(HPeV3)は、新生児と早期乳児に敗血症と脳髄膜炎をきたす重要な新興感染症である。我々は、1)正期産児の臍帯血、2)重篤なHPeV3関連疾患に罹患した45名の新生児と早期乳児を対象にHPeV3に対する中和抗体を測定した。その結果、1)約40%の児で、HPeV3に対する抗体価が低く、2)発症時の抗体価は低値で、その後、生後3、6か月での抗体価はすべての患者で高い値を示した。以上より、移行抗体が、重篤なHPeV3関連の疾患において重要であることが明確となった。
小児感染症