研究課題
基盤研究(C)
高親和性IgE受容体β鎖はマスト細胞のシグナル伝達に重要な分子である。マスト細胞のシグナル伝達に関与する可能性が示唆されるβ鎖C末端の234番目のアミノ酸をアラニンに置換したβ鎖変異体(D234A)タンパク質の二次、三次構造および熱安定性を明らかにした。またβ鎖遺伝子多型(E228G)タンパク質は野生型と比べ、二次、三次構造に差異はないが熱安定性に影響を与えることを明らかにした。本研究で明らかとなったβ鎖の構造や熱力学的な特性は、β鎖をターゲットとした創薬開発の一助になることが期待される。
アレルギー学, 構造生物学, 小児科学