DNAのミスマッチ修復は細菌からヒトまで保存されている重要な生命機構であり、最初のステップであるミスマッチ認識には、ヒトでは7種の酵素が関与する。我々は炎症性筋疾患を始めとする膠原病患者にこれらの酵素群のうちの4種に対する自己抗体が存在することを報告したが、さらなる研究でそれらの主要対応抗原はMLH1、PMS1の2種であり、他の筋炎マーカー抗体が併存している例とそうでない例が存在した。これら抗体のスクリーニング検査として従来使用されている培養細胞基質が適さないことが判明し、適当な基質を見出すことに成功した。また、培養角化細胞への紫外線照射がこれらの自己抗原の発現に変化を与える可能性を見出した。
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