本研究は紫外線A (UVA)の長期眼照射が皮膚の光老化と記憶・学習能力低下を誘導する脳内メカニズムを明らかにすることを目的として行った。UVA長期眼照射(週3回、12ヶ月: 1回あたり110 kJ/m2)は脳内でgp91phoxから活性酸素を産生する。活性酸素はウロコルチン 2を増加させ、皮膚のヒスタミンの遊離を増やし光老化を誘導することが示された。また、同条件で記憶・学習能力の低下が起こり、アルツハイマー病と同様の脳内変化が見られた。加えて、光老化と記憶・学習能力低下にはCRH/POMC系を介し密接な関係があることが示唆された。
|