研究期間中に計1070例の対象が本研究にエントリーし、心理学的要因の評価と末梢白血球のテロメア長を測定した。その結果、下記の研究成果が得られた。 1.健常日本人における白血球テロメア長はNEO-PI-Rの神経質と良心、およびTCIの損害回避と報酬依存と関連する、2.幼少時期に受けた養育態度の愛情は性特異的にテロメア長に影響を与える、3.Bowlbyの愛着理論における自己モデルはTCIの自己志向と損害回避と関連し、他者モデルは協調と報酬依存と関連する、4.対人関係過敏性はテロメア長に影響を与える、との結果が得られた。これらの知見を論文にて公表した。
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