胎児標本を対象とし、3-T超高磁場MRI装置を用いて、撮影方法の改善により、0.2mm等方性三次元撮像を可能とした。また、0.1mm等方性三次元撮像方法についても検討した。高空間分解能拡散テンソル画像撮像においては、躯幹部領域が撮像範囲に含まれていた場合に、特定の標本において、非常に明瞭な筋肉繊維走行の描出が可能であることが判明した。胎児脳組織だけでなく、全身の筋骨格系の発達についても検討した。生体を対象とした撮像においては、ADCマップ画像を検討した結果、脳内部のADC値は均一ではなく、特定の領域において、特徴的なADC値を示す領域が存在することが判明した。
|