梗塞を生じさせるには、一般的に動脈塞栓を行うが、副腎の場合、動脈が3本あり、組織全体を梗塞させることは難しい。1本の静脈塞栓により、副腎梗塞を起こすことができれば、効率よい副腎塞栓が行える。バルーン閉塞下に副腎静脈から逆行性に無水エタノールを投与し、副腎のMRI画像変化、組織学的変化、副腎ホルモン値の推移を評価した。 バルーン閉塞下副腎静脈塞栓術により、副腎は出血を伴う凝固壊死を経て線維化を伴い萎縮し、結果として副腎の細胞の大半は壊死した。バルーン閉塞下副腎静脈塞栓術は副腎梗塞を生じさせる一つの方法と考えられた。
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