研究課題
基盤研究(C)
通常のPET画像は放射性薬剤の静的な体内分布を画像化しているものである。そこで我々は連続寝台移動型のPET装置を用いて全身を数回往復して画像を得る全身ダイナミック撮像法を開発し、放射性薬剤(FDG)の経時的分布の変化による腫瘍診断の有用性を検討した。まずファントム実験による最適な撮像プロトコールを決定し、次に臨床応用を試みた。その結果、従来と同じ薬剤投与1時間後からの撮像では腫瘍の質的診断への応用は難しいものの、消化管や尿路など生理的集積の除外診断への有用性が確認された。
医歯薬学