脂肪肝ラット群と正常肝ラット群に対して70%温虚血再灌流を行い、肝障害、NOX発現の変化を検討をした。温虚血再灌流障害にて脂肪肝群は生存率が低下し、肝壊死面積、TNFα、IL-6、8-OHdG等の炎症性サイトカインの増加が見られた。NOX発現は脂肪肝で増加していた。p47phox、TLR-4発現は脂肪肝ラットで有意に増加し、虚血再灌流後それぞれ24時間、4/24時間でピークとなった。HMGB1の発現は脂肪肝ラットにて減少していた。p47phox阻害剤apocynin投与群においては肝温虚血再灌流障害後の生存率が有意に改善し、しかもその効果は正常肝ラットよりも脂肪肝ラットにおいて顕著であった。
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