術前5-ALA投与によって膵癌の標本を蛍光させることができる.15名の膵癌患者において,5-ALA投与における切除標本の確認をおこなった.蛍光パターンを3つのタイプ(カテゴリー0:蛍光なし,カテゴリー1:点状また部分的経口,カテゴリー2:全体的な蛍光)に分類した.カテゴリー0および1群,カテゴリー2群の2群にわけてカプランメイヤー法にて比較するとカテゴリー2群のほうがカテゴリー0および1群にくらべ有意に生存率が高かった.膵癌細胞株にてALA蛍光性とGemcitabineの奏効率をみてみると,ALA蛍光性があるものはGemcitabineの奏効率が高かった.
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