研究課題
基盤研究(C)
膵癌肝転移の機序を解明するため、膵癌におけるトロンボポエチン(TPO)とその受容体であるCD110に着目した。膵癌切除標本において、CD110高発現は独立した予後不良因子であり、また肝転移の独立予測因子であった。膵癌細胞でのCD110発現の抑制によって膵癌細胞の遊走・浸潤能が有意に低下した。CD110陽性膵癌細胞はTPO投与でERK、MYCが活性化し、細胞増殖が促進した。以上の結果より、膵癌においてTPO-CD110-ERK-MYC シグナルが肝転移に関わる可能性が示唆された。
医歯薬学