研究成果の概要 |
Lewis 肺癌細胞株の両側大腿皮下腫瘍で両側腫瘍が5mmに達した時点で、片側腫瘍に凍結療法を施行した。14日後の組織像では凍結療法のサイクル数と非生存腫瘍領域の面積のに比例関係を認めた。2サイクル群では対側腫瘍増大速度は他群に比較して有意に緩徐であった。免疫染色でCD4およびCD8陽性T細胞数が2サイクル群で3サイクル群を含む他群より有意な増加、Ki-67陽性腫瘍細胞は有意に低下を認めた。2サイクル群ではIL-1β, IL-2, IL-6, IL-12、TNF-αの有意な増加を認めた。炎症性サイトカインを介し対側腫瘍のCD4/CD8陽性T細胞の浸潤が腫瘍の増大を抑制している可能性が示された。
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